「データ通信」をやさしく科学する (電気新聞ブックス)

このような本には出会ったことがなく、インターネット技術の本質を浮かび上がらせて、専門外の人にとっても理解しやすいのではと、印象深く記憶に残るもので感銘した。用語の丸暗記で理解した振りをするのでなく、概念が明確に頭の中に描くことができと思います。図は小さいものの、文章とは独立していて、図だけをたどっていっても知識が得られると思います。文章と図とがあたかも音楽のフーガのような旋律を奏でているような感覚の不思議な本です。進化論の軸でテーマが繰り返されているのも印象的で、まさにデータ通信が科学的に理解できるという実感を得る次第です。また、経営書としても一流ではないかと思います。むしろ経営と技術が混在しているようにみえて、経営革新と技術革新が相互に絡み合いながら発展していくといった世界観が鮮明に出て来ていると感じました。