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戦禍のアフガニスタンを犬と歩く

, ローリー スチュワート
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ペーパーバック : 382ページ ページ
作者 : ローリー スチュワート
出版社 : 白水社 (2010/4/1)
コレクション : 本
ISBN-10 : 4560080623
フォーマット : 単行本
発行日 : 2010/4/1
平均的な顧客フィードバック : 3.7 5つ星のうち(4人の読者)
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著者 [EPUB]からタイトルをダウンロード-電子ブックをダウンロード以下は、戦禍のアフガニスタンを犬と歩くに関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
*原題はThe Places in Between(狭間の邦ぐに)原著書は見ていないのですが、多少学術書めいた製本だったのかもしれません。写真も中央部にまとまってグラビアで数頁挿んでいるだけです。日本語版の(写真)明るい暢気な体験記風の軽いノリの内容ではありません。もっとも”犬と歩く”がなければ私だって手に取らなかったかもしれません。*1973年生まれの36歳のイギリス外交官の著作29歳(2002年1月)の時の旅行です。イギリス外交官であったが故に保身されるとともに、逆にスパイと思われる危険も有ったと恐怖と迷惑とを書きます。軍隊経験もあり、中央アジア研究者でもある外交官=タフな人材というのは往々にして欧米にはいますね。*若くして博識さて、このローリー スチュワート凄いです。29歳当時でダリ語(ペルシャ語のアフガニスタン方言)とファルシー語(=ペルシャ語)、ウルドウー語(パキスタン公用語)を話せます。以上はアラビア文字使用ですが、インドネシア語も話せます。インドネシア人として殺害を逃れる場面も出てきます。おそらく、同系統のヒンディ、ネパール語も(文字はデバナガリですが)話すだけならできていたでしょう。ペルシャ語には多く引用されているアラビア語もコーランの知識があることからいくらかは知っていたはずです。中央アジアの歴史と地理にそうとうな知識があります。ティム-ル王朝の王子で,インドムガール朝の創始者=バーブルの遠征路を忠実に辿ります。とことん徒歩にこだわります。バーブルも徒歩の遠征だったからです。バーブルは近年研究の著しい記録(バーブルナーマ)を残しました。詳しい地図はスパイの嫌疑を避けるため持ちません。記録を追うと、ほぼ休まず凍傷や飢餓と死の恐怖と共に毎日数十キロ1ヶ月間冬の4000mのヒンヅークッシュ山塊をラッセル(雪かき)をし、氷を割って水を飲み、濡れた靴下を乾かしながら村から村へと歩き通します。村では辛うじてパン=当然無発酵=を得て、しかも赤痢にかかり下痢をし続けながら歩きます。しかも、ただ歩くだけではなく学術的なメモも記録していきます。ハザラの青年が15代まで遡って自己紹介するのを全部記憶するのには脱帽ですし、村の住民たちの血族関係も記憶してしまいます。途中でマチフス系の超大型犬と旅をするのですが、この犬の名前をバーブルにします。日本版ではこの犬=バーブル=と歩いたことを題名にしたのです。*ひとえに彼ら(出会った人々)のおかげです「はじめに」の前の一言で著者は出会った人々全員に感謝の気持ちを込めて書いています。「何人かは強欲で、怠惰で、愚昧で、偽善的で、無神経で、嘘つきで、無知で、残酷だった。(略)多くの人々に脅かされ、物をせびられた。しかし、21カ月にも及んだ歩き旅の間に、一度たりとも誘惑されかけたり、殺されかけたりしたことはなかった。(略)何の見返りも期待することもなくもてなしてくれた。」この言葉は、かつて若くして世界を旅した経験者にとっては身にしみて感じ入る言葉でありましょうが、内実は数度殺されかけています。凍てついた河原に銃殺体で転がっていてもおかしくなかったはずです。その事を誇張無く事実のみを書こうとしています。この旅のきっかけだった「バーブルナーマ」にバーブルが誇張無く事実のみを書いているのを見習ったからです。*紛争中のアフガニスタンの真っ只中各地の有力者の覇権の遷ろう様子が垣間見えます。ロシア時代、タリバン時代に北部勢力、ハザラ、パシトーン、タジク、また、村落同士で殺しあってきた内部勢力のしがらみはかなり深刻です。著者がいずれの勢力の人間でなかったことで殺されずに通過できたと回述します。*国連高等弁務官メアリーロビンソンが言います。「アフガンは自分達の権利のために25年間戦ってきた。人権について教える必要はありません」しかし現場の援助機関のトップは「彼らの頭には食料の事だけ」と揶揄します。さらに著者は注釈の中ですが、国連の援助機関たちは必ず失敗する。しかも責任もとらず、失敗も気づかない。自分達だけの善意に酔っていて勝手な事をしていると批判します。(p326)*イギリス下院議員是非、読んでもらいたい本です。アフガニスタンの最現況が感じとれることでしょう。また、複雑な中央アジアの学習に意欲を覚えるきっかけになってくれればと願います。最後に、訳者「あとがき」でイギリス下院議員の有力候補(2010May6選挙)になったとあります。受かってほしいとも書いてあります。おそらく、この本を好意をもって読み終えてくれた人なら是非そうあってほしいと望むはずです。

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