武宮正樹の二・三子局―アマ強豪VS宇宙流 “大風呂敷”を克服できるか

ここに出てくるアマ諸氏は県代表レベル。囲碁クラブに行くと７段と称してる結構強い人がいますよね。そういう人にも３つ置かせて勝っちゃう人達。つまりメッチャ強いんです。で、そういうクラスの人達を相手に３つ置かせて、碁にするどころか、なかなか負けないのがトップクラスの先生なんですよね。その中でも武宮先生は異色。高目でスタートしてやっぱり中央指向。そして石の連絡を重視する。なかなか下には入らない。そして黒の方向の悪い手、重い手の罪を拡大していく。その結果として白の模様ができて、その中で黒の大石が死んだり、模様が地になったりしていく。これはもう芸術です。そこそこ強くて、２子、３子と置かせる機会の多い人や、凄く強い人に２子、３子置いてなかなか勝てない人に、ぜひ読んでほしい１冊です。