TOEICⓇ L&R TESTを使って、英語の４技能を効率的に伸ばす方法 (ナラボープレスブックス)

英語の勉強法は、ホントに次から次へと出てくる。そして、それがだいたい同じ学習法なのだ。この本は、それに TOEIC を絡めてきた。まさに、タイトルで釣ろうというのが見え見えである。しかし、なのだ。この本に書かれている勉強法は、過去の多くの人が書いてきたような「私はこういう勉強法で英語をマスターしました。だから、皆さんもそれに倣って勉強すると、英語ができるようになりますよ」とは、まるっきり違っていて、目からウロコである。終始、第三者的な視点から、学習法を書いている。TOEIC の成り立ちから始まり、そのスコアの意味合い、TOEICの高得点者でも英語がしゃべれない人がいるのはなぜかなどなど。こういった内容だけでも読み甲斐がある。さらにほかの勉強法の本とは違うのは、「理解言語」と「使用言語」に分けて英語力を見るべきだという筆者の主張である。この分け方に従って英語の学習を進めるべきだという考えはほかの勉強法の本にはないもので、読むに値する。