小説リンクス 2011年 08月号 [雑誌]

六青みつみさんの「誓約の代償〜贖罪の絆」後篇のために買いました。ううぅぅぅ泣けました〜凝ったファンタジー設定でちゃんと読むと時間かかるんですけど、それだけの価値はあると思います。離れて行くこころをつなぎとめられるとは思わないけど、せめて身体だけでもと求めてしまうくだりとか・・・生死の境にやっと想いが通じるところとか・・・設定ならではのカタルシスがありました。単行本化で続編を読めるのが今から楽しみでなりません。恒例の巻頭企画モノにも注目。「秘書」をテーマに和泉桂さんが書き下ろした短編２本。どちらも定番ですが、長編で読みたくてたまらなくなるくらい楽しめました。おすすめ！火崎勇さんの「秘書喫茶〜ライアータイム〜」はまさかのスピンオフ。というか舞台が同じ設定の喫茶店（笑）というだけのまったく別のストーリーですが。一話完結でよくまとまっていて楽しく読めました。とある嘘のオチは、これまで何千話読んだかわからない自分にも読めませんでした。それでいて別に突飛でもない。やられたわー谷崎和泉さんの「瑠璃国正伝」は早くも４話。双子の弟と別れ、一人「支え」である渡海と向かい合う八潮。渡海はなぜ八潮を手に入れたのか・・・庇護するのか・・・単なる愛おしさとは思えない・・・読者としては「単なる愛おしさ」で全然構わないんですけどまだまだひっぱるみたいです（笑）なんだかところ構わず常にヤってます・・・（別に谷崎さんだからそんなに下品にやらしくないし、いいんですけど）次号はこれの５話のために買ってしまうと思います。特集は「同級生」