西部警察SUPER LOCATION 7 仙台編

福島ロケ編とカップリングで発売されたDVDの方でもレビューを書かせていただいたが、とにかくオレは『西部警察』宮城／仙台ロケ編が、特に大好きで、愛していると言っても過言ではない。そんな宮城／仙台ロケ「だけ」のビジュアルブック。どんなもんかと期待しつつ待っていたら、表紙になったのはラストシーン、粋な和傘を片手に晴れやかな表情をみせる、団長と“木暮課長”の超レアショット。ひとつの大きな仕事を終え、充実感を得た男たちの、実にイイ笑顔だ（このショットは巻末とじ込み付録のポストカードにもなっている）。さっそく開いてみると、圧倒的な写真の量と内容に、それこそ圧倒されるし、加えてテキストの方も、時に愛あるツッコミを入れつつ（？）熱く詳細にロケの日々とストーリーを紹介しており、本編そのものを観ている時とはまた違った興奮と感動が味わえる、大充実の一冊となっている。それにしても『西部警察』の宮城／仙台ロケといえば、当時妹が雨天の中「西仙台ハイランド」という今はない遊園地でのカーチェイス撮影を見学に行き、移動中に転んでしまい、石原プロの担当の方に“クリーニング代”としてそれなりの金額を頂戴したその数日後、どういうわけか妹の部屋には“ハト”こと舘ひろしさんのアルバムが数枚増えていた……という、間接的ではあるが、そんな思い出がある。思えばこれこそ、“木暮課長”のセリフではないが「カネは天下のまわりもの」（1969・日活『嵐の勇者たち』より）、ということではないだろうか。いや、いい時代だったんだなぁ……。