超メンゼン主義麻雀 (マイナビ麻雀BOOKS)

評者はここ数年の”正統派”麻雀本（ASAPIN本、ウザク本、福地本、現代麻雀技術論、雀ゴロK本、平澤本、石橋本、魔神本、神速の麻雀等）はほぼ全て読んでおり、フリーでは過去３－４年連続純黒（場代を払っても浮いている）。。。だったが、2018年はマイナスに転落してしまった（とはいえ場代抜きではプラス）。天鳳は最近9段になった。本書は天鳳で副露率22％（通常は30-40％なのでかなり低い）という異色の面前派プレーヤーながら2000戦以上の安定段位15位という強豪であるリツミサン氏が書いた本。内容は鳴き判断、読み、ミスとの向き合い方、押引きとなっているが、押引きも結局相手の手牌を読みながらなので、半分以上が読みに関する内容という印象。鳴き判断は面前派というだけあって、評者からするとこれを鳴かないのか、という問題多数。普通の人は真似しないほうがいい気がする。読みについては、立体牌図を題材として、相手の手牌、打点、状況などをどう考えるということが延々と書いてある。これが結構深い内容で参考になる。やはり面前派で知られる村上淳プロの動画を以前Youtubeで見たが、それを思い出した。正直タイトルからイメージする内容とは違ったが、牌効率、押引きが身についている人にとっては自分の視野や引き出しを広げてくれる内容だと思う。