濃霧の中の方向感覚本無料ダウンロード
濃霧の中の方向感覚
本, 鷲田清一
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ペーパーバック : 356ページ ページ
作者 : 鷲田清一
出版社 : 晶文社 (2019/2/1)
コレクション : 本
ISBN-10 : 4794970668
フォーマット : 単行本
発行日 : 2019/2/1
平均的な顧客フィードバック : 4.5 5つ星のうち(4人の読者)
ファイル名 : 濃霧の中の方向感覚.pdf (サーバー速度25.86 Mbps)
ファイルサイズ : 24.09 MB
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作者 : 鷲田清一
出版社 : 晶文社 (2019/2/1)
コレクション : 本
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筆者の鷲田清一氏は、前大阪大学総長、現在、京都市立芸術大学理事長・学長を務めておられる哲学者です。本書は、大よそ2014年から2018年に発表されたエッセイや文を集めて1冊にまとめられたものでした。高名な哲学者で、学長を歴任されているように、学者としての高みに到達された方です。書かれている言葉は一見平易に見えますが、文章は論理的で示唆に富み、じっくりと読むことでその文章の奥に潜む考え方を追体験できるという至福のひと時を過ごせた本でした。個人的には、大学入試問題の現代文のテキストに相応しいのではと思える内容も多々あり、「珠玉の」という言葉に相応しい文章が続きます。様々な媒体で発表された文章を、大きく分けて6つのカテゴリーに分けて収められていました。「社会」「政治」「文化」「教育」「震災後のことば」「身辺雑記」の6つです。どの分野からも筆者の博覧強記ぶりが伝わりますし、哲学者の思索の道筋を辿るような思考経路の魅力が伝わってくる内容でした。少し長くなりますが、筆者が「はじめに」で、とても大切な考え方を述べておられたので、ご紹介します。本書の内容の一端に触れることができますので。「『忘れてええことと、忘れたらあかんことと、ほいから忘れなあかんこと』。河瀬直美監督の映画『沙羅双樹』のなかで登場人物の一人がこうつぶやく。まずは傷とその記憶を整理するところから始めるほかないか、と。わたしたちもまた暮らしのフォーマットの再点検から再開するよりないのかもしれない。ぜったいに無くしてはならないもの、手放してはいけないものと、あればいいけど無くてもいいものと、端的に無くていいものと、ぜったいあってはならないこと。これらを大ざっぱにでも区分けできる、そんな《価値の遠近法》をまずは固めなければと、それぞれにいまじぶんが立っている場所で思い定めつつあるのかもしれない。」「そのために必要なのは、わたしたち一人ひとりが、できるだけ長く、答えが出ない、出せない状態のなかにいつづけられる肺活量をもつこと、いってみれば、問えば問うほど問題が増えてくるかに見えるなかで、その複雑性の増大に耐えうる知的体力をもつこと。いま一つは、迷ってもいつもそこに根を下ろしなおすことのできるたしかな言葉、そこから別のさまざまな言葉を紡いでゆけるあきらかな言葉と出会うこと。」「鶴見俊輔は関川夏央との語らいのなかで、真理は『方向感覚』のことだと言っていた。(『日本人は何を捨ててきたのか』)。『真理は間違いから、逆にその方向を指定できる』、だから『間違いの記憶』をきちんと保ちつづけることが大事なのだ、と。フォーマットの再点検にあたってまず手にしておきたい、たしかであきらかな言葉の一つである。(8p)」と書かれていました。内容の確かさが伝わってくることでしょう。読みごたえも当然あります。実は、このような感じで全ての文章が綴られており、最近の本の中では、かなり読了するのに時間がかかった本の一つです。難しいというより、ゆっくりと読み進めないともったいないという感覚なのですが。教養の大切さは言うまでもありませんが、さりげない言葉で、読者をしっかりと思索の森へと導いてくれるような本との出会いは滅多にありません。紛れもない良書でした。
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