ぼくたちは勉強ができない 13 (ジャンプコミックス)

自分の尊敬する父親、その父が作った診療所を引き継ぐことが夢で、医者になろうと夢見ていたあしゅみー先輩が、その夢が叶えられないという現実にぶつかる話がメイン巻。受験もそうですが、金銭や時間など現実的な問題の壁にぶつかり、努力や根性ではどうにも解決できず、夢を諦めたり方向を変えるというのはよくある話です。そうした問題に直面したときには、外的な要因が影響しているので、自分自身の内面に問いかけ、そしてまわりに相談して協力してもらうことが必要です。漫画の世界ですので、その内面に問う手助けや協力を主人公の成幸がやってくれるわけですが。今回メインのあしゅみー先輩の話では、あしゅみー先輩の母親も登場します。ポッキーゲームやたせたりといつの人よ?と思ったりしましたが、あしゅみー先輩が二十歳前で、医者になって数年してから生まれたとしたら、両親の学生時代て、バブル期かその直後くらい。あの二人のノリのよさに納得してしまいました(笑)。メインの話はあしゅみー先輩ですが、年末の時期で、物語開始からほぼ一年たち、ヒロインたちの成幸への好意や関係の変化が描かれています。まず成幸の進路の話とたまたま成幸の家にきていた桐須が関わる話。あしゅみー先輩の夢に関わる話。桐須先生とお部屋を探す話。成幸の家で一緒に勉強するうるかの話。文乃と成幸がハプニングにあう話。クリスマスに理珠の店の手伝いをする話というのが大体の構成で、理珠にスポットを当てた話で、次巻へのひきとなっています。ラブコメでラッキースケベをいれつつも、青春をめいいっぱいいきてるという感じの話が好きで、続きと終わらせ方に期待させてくれる漫画です。